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コースについて

コースについて

設計者、小寺酉二氏は1897年兵庫県生まれ。慶応義塾大学卒業後、米国プリンストン大学に留学。留学中、赤星六郎にゴルフの指導を受け、戦前は日本アマ、関西アマ選手権で活躍しました。戦後はJGAの重鎮として国際競技、ルールなどの面で日本のゴルフ界の牽引役でした。


自然の地形を生かしたコース設計

history-course.jpg欧米の多くの名コースでプレーした経験から、ゴルフの伝統と本質を良く理解した小寺氏は、氏特有の「古典的なイングリッシュスタイル」と言われる7つのコースを設計しています。嵐山カントリークラブで見られる左右の傾斜と前後のうねりというアンジュレーションや小さなマウンドを持つフェアーフェイは、氏の「古典的なイングリッシュスタイル」設計の面目躍如と言う所でありましょう。

失われた大松たちと成長した松林

history-course2.jpg小寺氏は、嵐山カントリークラブの設計に際し、樹木を思い切って残したと言われています。その中で、会員たちの記憶に深く残っているいくつかの大きな松が失われたことは大変残念であります。例えば、3番ホールグリ−ン手前の花道の左側にあった大松、4番ホールARTグリーン右奥の大松、5番ホールフェアーウェイ両側にあった数本の松、6番グリーン手前の3本の松、そして17番ホール右クロスバンカー付近の大松は、その後の台風や松食い虫の為に、今では見る事が出来ません。その一方、創立時に植えられた若く細かった松林は、約50年の時をへて大きく成長し、嵐山カントリークラブに新たな景観美をもたらしています。